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2019年07月31日
質屋の買取価格がリサイクルショップより高い理由とは
皆様は質屋とリサイクルショップの違いをご存知でしょうか?
今回は質屋とリサイクルショップのシステムの違いから“質屋の買取価格がリサイクルショップより高い理由”を現役の質屋が解説いたします。
今回の目次
- 質屋とリサイクルショップの違いって?
- 1.リサイクルショップのシステム
- 2.質屋のシステム
- 3.質屋の買取価格がリサイクルショップより高い理由
質屋とリサイクルショップの違いって?
皆様の中には質屋とリサイクルショップの違いがわからないという方がいらっしゃると思います。
まずはその違いをご説明するために質屋とリサイクルショップのシステムについて解説させて頂きます。
1.リサイクルショップのシステム
リサイクルという言葉には一度使った資源や物を再利用するという意味があります。
リサイクルショップというのはその言葉通り一度度使った物を再利用するお店ということです。
リサイクルショップは基本的にお客様から不要になった商品を買取したり引き取ったりして、
それを店頭で販売して利益を出すというのが基本的なシステムになります。
扱う商品も多岐に渡り、冷蔵庫や洗濯機からブランド品や貴金属まで様々な商品を買取、販売しています。
お客様の家まで出張して、お値段つかない商品なども引き取ってメンテナンスして再販するなど様々なサービスがあります。
開業するには古物営業許可証が必要となります。
2.質屋のシステム
質屋はリサイクルショップと同じようにお客様からご不要になった商品を買取させて頂き、それを販売して利益を出す買取システムとお客様からから商品をお預かりしてその商品の市場価値のぶんだけお棺を融資する質物営業というものがあります。
古物営業についてはリサイクルショップや買取専門店と全く同じシステムで、古物営業の許可証が必要となってきます
質物営業については質物営業許可証という物が必要で、蔵の規定や建物の規定など様々な項目をクリアする必要があり取得するのがなかなか難しい許可証になります。
質物営業とはどういう物かと言うと、お客様の商品を査定してその価値の分だけご融資して返済して頂くときに質料と言われる利息のような物をもらって利益を出すシステムです。
質料についてはご融資金額や質屋によりますが当店では一か月につき6%~2%の質料を頂いております。
質流れする商品などもあるのでお店によってまちまちですが、当店で言うと融資した金額の2%~3%ほどが毎月質料として入ってきます。
3.質屋の買取価格がリサイクルショップより高い理由
ここまではリサイクルショップと質屋のシステムについて解説させて頂きました。
2つの業種の大きな違いは質物営業があるかないかという事です。
先程ご説明した通り質屋は毎月融資した金額の2%から3%ほどの収入があります。
例えば全部で3000万円融資している質屋だと、毎月60万円から90万円ほどの収入があるのです。
このお金で人件費や家賃などがほとんどまかなえてしまうので、買取営業に関しては利益率が10%ほどあれば十分な利益がを出すことができるのです。
リサイクルショップの場合ですと人件費や家賃などを演出するために、最低でも20%の利益率が必要となってきます。
例えば1万円の価値のある商品を査定する場合、質屋は9000円で買取すれば利益率10%あるので十分利益を出すことが可能です、リサイクルショップの場合は8000円で買取しないと利益率が20%になりませんのでそこで査定額の違いが出てくるのです。
そういった理由から質屋の買取額がリサイクルショップより高いということになってくるのです。