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2015年12月19日

意外と知られていない質屋の利用方法

皆様は質屋というとどんなイメージをお持ちでしょうか?意外と知られていない“質屋の利用方法”を老舗質屋の3代目が解説いたします。

今回の目次

  1. “質屋ってどんなところ?
  2. 1.質屋の利息「質料」
  3. 2.質預かりには期限があります。
  4. 3.どんな品物で融資を受けることができる?
  5. 4.質預かりは誰でも利用できるの?

質屋ってどんなところ?

 

皆様の質屋のイメージというとブランド品や貴金属を売ったり買ったりする所、こういったイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

もちろん質屋ではそういった買取や販売も行いますが、実は質屋というのは品物を担保にお金を融資するというのが本業なのです。

具体的に説明するとお持ち頂いた品物を査定させて頂きそれを担保にご融資できる限度額を決めさせて頂きます、その限度額内でお客様の必要な金額をご融資させて頂きます。

質屋とキャッシングが大きく違うのは返済義務がないという所です、万が一借りたお金が返せなくなったとしても預けた品物を諦めれば取り立てや催促などは一切ございません。また信用情報やブラックリストなどもございませんので安心して利用することができます。

 

1.質屋の利息「質料」

お金の返済時には質料がかかります。
質屋も無償でお金を貸してくれる訳ではなく返済時には質料というキャッシングで言う所の利子がかかってきます。

この質料というのは質屋営業法の範囲内で各質屋が独自に設定している為、そのお店によって計算方法や利率は違っています。キャッシングの金利は年利ですが、質屋の金利は月利で計算されます。

当店では質料は満月計算となっており、品物をお預かりした日から来月のその日までを1か月とします。例えば4月10日にお預かりした場合は5月10日までを1か月、5月11日から6月10日までを2か月というように計算致します。

当店の利率は下記の通りです。

貸付金額 質料
1000円~49,000円 6%
50,000円~100,000円 5%
100,000円~499,000円 4%
500,000円~999,000円 3%
1,000,000円以上 2%

見て頂くとわかるように貸付金額が高くなるほど利率も下がって行きます。上記は当店の利率と計算方法ですので他店をご利用の際は店舗で説明をお受けください。

 

2.質預かりには期限があります。

今まで説明してきた質屋でお金を借りることを質預かりと言いますが、質預かりには流質期限(りゅうしちきげん)があります。基本的に品物を預かった日から計算して3か月後が流質期限となります。4月10日にお預かりした場合は7月10日が期限となります。

この期限内に返済ができないけど品物を手放したくない場合は質料をご入金頂くと期限を延長することが可能です、1か月分の質料なら1か月延長3か月分の質料なら3か月延長となります。基本的に回数制限や限度額はなくいつまでも延長することが可能です。

期限内に返済ができない場合で品物が不要な時はそのままにして頂くと期限を過ぎれば品物の所有権がお客様から質屋に移ります、これを質流れ(流質)と言います。

先ほどもご説明いたしましたが質流れになっても取り立てや督促、ブラックリストに入るなどということは一切ございません。

 

3.どんな品物で融資を受けることができる?

「質屋さんってどんな品物で融資を受けることができますか?」こういったお問い合わせをよく頂きますが、取り扱う品物はお店によって違ってきます。
当店では宝石、貴金属、ブランド品、電化製品、携帯電話、カメラ、骨董品などお値段のつく物でしたら何でもお預かりさせて頂いております。

ちなみにお預かり数一位は宝石、貴金属です。

第二位はブランド品になります。

第三位は意外かもしれませんが携帯電話やタブレットです。

 

昔は着物などが多かったのですが時代の移り変わりと共に取り扱う品物も変わってきています。意外な品物でもお預かりしてくれる場合があるので、こんなものでもお値段つくのかなという時などは気軽に問い合わせしてみるのがいいと思います。
 

4.質預かりは誰でも利用できるの?

 

ここまで読んだけど質屋さんって誰でも利用できるのかな?そういった疑問が出てくるかもしれません。

質屋は基本的に身分証明書をお持ちの18歳以上の方(高校生を除く)でしたらどなたでも利用可能となっております(初回契約時には必ず公的身分証明書が必要となります)、お店によっては20歳未満はご利用できない所もあります。

当店のお客様でも出費が重なってピンチという主婦の方や、新しい事業に挑戦する資金用にといった事業主の方まで幅広い年齢層、職種の方にご利用頂いております。

質屋は昔は一六銀行と呼ばれておりちょっと入用の時などに利用されてきました、現代でもちょっと入用の時などはATM代わりに賢く質屋をご利用下さい。

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